友情とは徳のある者同士だけが持てるもの

 

タイトルは古代ローマ帝国の哲学者キケロの言葉。小島亮一さんは大戦中にフランスで暮らした人だ。友情というものが存在するなら小島さんとピエールとの関係を指すのだと思うほどふたりの友情が熱くて厚い。ピエールがユダヤ人を匿いゲシュタポに連行されたとき日本人であることを利用し救った武勇伝は普通なら自画自賛に聞こえるけれど清々しい印象が残った。